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波の基礎知識からコツまで徹底解説!
スキムをするなら、良い波に乗りたいですよね。
でも、どんな波が良い波なのか、どうやって見つけるのかなど
この記事では、波の基礎知識から、良い波の条件や見かた、コツなどを徹底解説します。
この記事を読んで、良い波に乗れるようになりましょう!
週末に海に出没する会社員スキムボーダーです。 スキムボードの大会ではプロクラスの入賞経験もあり、欧州を飛び越え世界的に人気のあるボードメーカーDOGFLUT SKIMBOARD
のライダーとして活動しています!
スキムボードに良い波の条件とは
スキムボーダーにとってのいい波とは
- ビーチブレイクであり
- 岸より(インサイド)でブレイクする潮位、条件であり
- 割れ方が自分に合っている
- オフショアである
- 波がしっかり割れている事 等々
その日の状況やポイントでも大きく異なりますので情報を確認しましょう
悪そうな条件でも実際に行ってみたら意外と遊べたりする事は度々あります。
波の基本知識を付けいい波に乗れるようにしましょう。
波の基礎知識
まずは、波の基礎知識をおさらいしましょう。波はどこでどのように生まれるのか、波の各部位の名称は何か、海底の地質や地形、タイドや風の向きなどが波にどのような影響を与えるのか、などを理解しておくと、良い波を見極めるのに役立ちます。
波はどこでどのように生まれるのか?
波は沖合で吹く風により始まります。
低気圧などで起こる強い風が海面を荒立たせて波風を起こします。
この波風が波紋状に海水を伝わっていき、数千キロという距離を移動し続けます。
その中で他の波と出会い、まとまってエネルギーを蓄えながら大きな波に変わっていくのです。その波が、浅い岸付近に近づいていく事で水面が盛り上がり、限界を迎えるとブレイクします。これが波の一生です。
波の各部位の名称
波には、以下のような部位があります。これらの部位を使って滑走したり、操作します。
- ショルダー(Shoulder):波の肩、波が立ち上がり始めていく先
- フェイス(Face):波の斜面、基本的にこの部分を使って滑走する
- ボトム(Bottom):波の底に位置するフラットなエリア
- リップ(Lip):波がブレイクする寸前のトップエリア
- カール(Curl):リップが崩れ始めて、波が巻いているところ
- スープ(White Water):波が崩れた後の白い波
海底の地質で波質が変わる
サーフポイントは海底の地質によって、波の質は大きく変化します。主に砂地、岩場、玉石の3種類がメインでそれぞれの波質を解説します。
- ビーチブレイク(Beach Break):海底が砂地のポイントを「ビーチブレイク」と呼びます。スキムボードでは一般的にビーチブレイクがメインとなります。
「サンドバー」と呼ばれる砂の盛り上がった部分が最初にブレイクするピークとなります。
砂なので天候や条件で変わりやすく、ブレイク位置がその時々で変わる特徴があります。 - リーフブレイク(Reef Break):海底が岩やサンゴ礁などのポイントを「リーフブレイク」と呼びます。固定された硬い地面にぶつかるので、パワフルで規則的な波を生み出すのが特徴。
砂浜にリーフが点在するポイントではスキムは可能ですがワイプアウト時に硬い海底+サンゴ礁・貝・ウニなどの危険があり怪我やボードが壊れてしまいやすいのでスキムボード上級者向けのポイントになります。 - 玉石ブレイク:海底が石や砂利が混ざり合ったポイントを「玉石ブレイク」と呼びます。河口ポイントなどでよく見られるブレイクで、ビーチブレイクとリーフブレイクの中間の特徴を持ちます。
玉石だとテイクオフ時やライディング後半でボードを痛めてしまう可能性が高いです。
海底の地形で波質が変わる
地質が波に与える影響を説明しましたが、実は地形の方がより顕著に波質に現れます。
地形がどう影響するのかというと、単純で「海底の浅い場所の方がブレイクしやすく、深い場所ではブレイクしづらい」という特徴があります。
「急激に浅くなると、波も急激に掘れ上がるようなブレイク」「緩やかに浅くなると、穏やかなメローなブレイク」という地形の特徴を、そのまま波に反映した波質になりやすいです。
日本ではビーチブレイクが多いので、特に地形の変化 (砂の付き方)が重要になります。
よく、「地形がキマる」などと表現します。スキムに適した波がブレイクする地形になっているという意味です。
逆に「ダンパー」は、一気にブレイクしてしまい滑るフェイスが残っていない波や、地形を指す言葉になります。
タイド(潮位)でブレイクする位置、大きさが変わる
- 波の大きさが変わる:タイドの状況によって波の大きさも変わってきます。
一般的に、ハイタイドの時は波が割れづらく、ロータイドの時は波が割れやすくなります。
これは、ハイタイドの時は地形と海水面の距離が深く、波のエネルギーが分散されるためです。
逆に、ロータイドの時は海水面が浅くなり、波のエネルギーが集中されるためです。
ただし、これはあくまで一般論で、ポイントによっては逆の場合もあります。
例えば、ハイタイドの時に海底の障害物が水面に近づき、波が立ち上がりやすくなるポイントもあります。 - スキムボードではショアブレイクを狙う為、傾斜の無いビーチではハイタイド付近、傾斜の強いビーチではロータイドにかけてよくなる傾向があります。
風の向きで波の形が変わる
風の向きは、波の形に大きな影響を与えます。風の向きには、以下のような種類があります。
- オフショア(Offshore):陸から海に向かって吹く風のことです。波の背後から吹くので、波の形を整えて、クリーンな波になります。テイクオフも伸びやすくスキムボードに最適な風向きです。
- オンショア(Onshore):海から陸に向かって吹く風のことです。波の正面から吹くので、波の形を崩してしまいす。テイクオフも伸びずスキムボードに不向きな風向きです。テイクオフ時にボードが暴れてしまうことがあるので難易度が高くなります。
- サイドショア(Sideshore):波の横から吹く風のことです。波の形にはあまり影響を与えませんが、波の向き、地形によっては、オフショアやオンショアに近い効果をもたらします。
スキムボードではテイクオフ時にボードが暴れてしまうことがあるので難易度が高くなります。
例えオフショアでも強風になると乗り込みは大変危険になります。技量に合わせ無理ないスキムをしましょう。
良い波の条件とは?
波の基礎知識をおさらいしたところで、良い波の条件とは何なのか、具体的に見ていきましょう。良い波の条件は、ポイントやスキルレベルによって異なりますが、一般的に以下のような要素が重要です。
- 波の高さ:初心者には小さな波が適していますが、中級者以上になると、大きな波に挑戦したくなります。しかし、大きな波は危険も伴いますので、自分の能力を過信せず、安全に楽しみましょう。
- 波の向き:波の向きには、以下のような種類があります。
- レギュラーブレイク(ライト):海から陸に向かって右方向にブレイクする波のことです。
レギュラースタンスの方はラップターンがしやすいです。 - グーフィーブレイク(レフト):海から陸に向かって左にブレイクする波のことです。グーフィースタンスの方はラップターンがしやすいです。
- エーアンドビー(A&B):左右にブレイクする波のことです。どちらの方向にも滑走することができますが、波の形が不安定になりやすいです。
- クローズアウト(Close Out):一気にブレイクしてしまう波のことです。滑走するフェイスが残っていない状態
- レギュラーブレイク(ライト):海から陸に向かって右方向にブレイクする波のことです。
- 波の形:波の形は、波の質や波の特徴を表します。波の形には、以下のような種類があります。
- ホロー(Hollow):波が掘れ上がって、カールが巻いている波のことです。パワフルでスピーディな波で、チューブに入ることができます。最適な波の形ですが危険も高いです。
- ファット(Fat):波が平らで、カールが巻いていない波のことです。緩やかでメローな波で、初心者には適していますが、中級者以上には物足りないかもしれません。
- ホロー(Hollow):波が掘れ上がって、カールが巻いている波のことです。パワフルでスピーディな波で、チューブに入ることができます。最適な波の形ですが危険も高いです。
- 波の向き:波の向きには、以下のような種類があります。
良い波の見かたとコツ
良い波の条件を理解したところで、実際に良い波を見つけるにはどうすればいいのでしょうか?良い波の見かたとコツを以下に紹介します。
情報をチェックする
波の状況や風の状況、タイドの状況などを予測したものです。インターネットやスマートフォンのアプリなどで、簡単に確認することができます。
サーフレポートをチェックすることで、自分の行きたいポイントや時間帯に、良い波があるかどうかを事前に把握することができます。ただし、サーフレポートはあくまで予測であり、実際の波の状況とは異なる場合もあります。そのため、サーフレポートは参考程度にして、現地での観察も重要です。
現地で波を観察する
現地で波を観察することで、波の高さや向き、形、ブレイクする位置、ブレイクするタイミングなどをより正確に把握することができます。また、他のスキムボーダーの滑走や位置取りなども参考になります。現地で波を観察するときは、以下のようなポイントに注意しましょう。
- 高い場所から観察する:高い場所から観察することで、波の全体像を見渡すことができます。海岸の高台や展望台などがおすすめです。また、波の向きに対して斜めから観察することで、波の形やブレイクする位置などが分かりやすくなります。
- 10分以上観察する:波は常に変化しています。そのため、短時間で判断するのではなく、10分以上観察することで、波のパターンや周期を把握することができます。例えば、波が大きくなったり小さくなったりする間隔や、ブレイクする位置が変わったりするタイミングなどを観察しましょう。
- ブレイクしない波も観察する:ブレイクする波だけでなく、ブレイクしない波も観察することで、波のエネルギーや方向、スピードなどを把握することができます。
まとめ
この記事では波の基礎知識から、良い波の見かたとコツまで徹底解説しました。良い波に乗ることはスキムボードの醍醐味の一つです。
しかし、良い波に乗るためには、波の状況を正しく理解し、適切に判断することが必要です。良い波に乗れるようになりましょう!
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