どうやったらスキムボードのテイクオフが上手くなるの?
滑走距離が伸びない
早く走ると乗り込みが出来ない
有難い事にこのブログを見てそんな質問をいただくことが多くなりましたので解説していきたいと思います!
週末に海に出没する会社員スキムボーダーです。 スキムボードの大会ではプロクラスの入賞経験もあり欧州を飛び越え世界的に人気のあるボードメーカーDOGFLUT SKIMBOARD
のライダーとして活動しています!
目次
スキムボードにおけるテイクオフの重要性
スキムボードで一番重要かつ初心者~プロまで一番大切なカギになるのはテイクオフだと思います
どんなにライディングが上手くても水面を滑り波に届く事が出来なければ無意味になってしまいます
テイクオフを安定して滑走距離を延ばし波に届かすにはどのようなポイントがあるか解説します
ドロップの種類
テイクオフは大きく二つに分かれます
サンドドロップとウォータードロップです
ウォータードロップが苦手な方が多いのですが実は滑走距離を伸ばしやすい、遠くの波を狙いやすいのはウォータードロップになります。
サンドドロップの特徴
テイクオフ時にボードを濡れた砂の上に置き乗り込みます。
よく初心者の方が練習しているタイミングになります
メリット
- 砂の上なのでボードが暴れず乗り込みやすい
- 安定しているのでスタンスの調整もしやすい
- 近い距離の波に対応でき、パワーが強い崩れかけの波を狙える 等々
デメリット
- 滑走距離が伸びにくい
- レールを入れるタイミングがシビア
- ギャップ(水面の段差)が起きやすく超える技術が必要
- 水が引きすぎるとボードが止まり転倒することがある 等々
ウォータードロップの特徴
では本題についてです、板を水深のある所にドロップしテイクオフを行います
メリット
- 波の近くまで走りテイクオフ出来るため遠くの波を狙える
- ギャップの上からテイクオフすることができる
- 板の摩耗やダメージが少ない
- サンドでのストップが無い 等々
デメリット
- 乗り込みが難しい
- スタンスの調節が難しい
- 板がぶれやすい
- ドロップのタイミングがシビア 等々
ここで用語がわからない方、テイクオフが安定していない方はこちら!
【初心者必見!】スキムボードのテイクオフ練習法
なぜウォータードロップは難しいのか
板を水深のある所にドロップしテイクオフを行う為、乗り込み時の不安定感が増します。
砂の上と水の上を想像して頂ければ想像に難くないでしょう
実はウォータードロップはかなり神経を使いながらテイクオフをしています
乗り込み時のコツ
では不安定な水面でのテイクオフが上手くなるポイントを解説しましょう
- 板の中心に近いところに足を置く
- 下半身の使い方でショックを吸収する
- ドロップの位置
板に衝撃を与えないで乗り込むポイント
不安定の水面でのテイクオフは板にソフトに乗り込むことが大事です
んなことはわかってるよ!って思うかもしれませんがここが最重要ポイントでもあります
イメージとしてはドロップしたボードの下に卵がありそれをつぶさない様に乗り込む様なイメージです。
では具体的に気を付けるポイントを解説します
1.ボードが暴れす安定する足の位置とは
ボードの中心に寄せて乗る事が必要になってきます。これが出来ないと乗り込みの際にボードが暴れ失速の原因になるのでかなり重要なポイントになります。
速度が付くと乗り込めない方は端っこに足を置いている可能性があります
ボードの中心に軸を合わせる練習
水面を滑走中は自分の中心軸をボードの中心に合わせ、なるべく水平を保ちます
重心を低くするとより滑走ロスが無く安定してテイクオフできます
衝撃を吸収する体の使い方の練習
板に与える衝撃少なくする為、下半身でショックを吸収する練習をします。
転倒に気を付け行いましょう!
ボックスや台の上に足音を立てずに飛び乗る
バランスクッションにボードを置き板が水平になる様に飛び乗る
少し砂を盛り、その上にボードを置き板が水平になる様に飛び乗る
オフトレにINDO BOARDもお勧め!
ドロップの位置のポイント
ウォータードロップをするにはボードを水面にドロップする位置やドロップするタイミングが非常に重要になってきます。
ポイントは
水の流れを読む
なるべく遠くにドロップし安定してテイクオフする
ギャップが無いタイミングを狙ってテイクオフできるようにする
水の流れを読む
テイクオフ時に滑走距離が伸びるタイミングがあります。
波が打ち寄せてくる流れが発生している時にテイクオフするといいです。
理屈的には全く流れの無い状態の水(デッドウォーター)では自分で加速したスピード分しか水平方向に働く力が無いのに対し、水が打ち寄せてきた場合には自分の加速+打ち寄せる水の速度がハイドロプレーニング現象の助けになりよりボードが浮き上がりやすくなります。
遠くにドロップしテイクオフをするためには
なるべく波の近くでテイクオフを行うので、多少水中を走るくらい奥でテイクオフをすることが多いです。もちろん足をとられますがそれを考慮してテイクオフできる様調整しなければなりません。
浅瀬を走っている中でもテイクオフが可能な位置の把握をしましょう
足がとられるようならドロップが遅い場合がありますので調整してみましょう。
安定するドロップのポイントを見つけましょう
走りながらドロップする位置を決めるので素早い判断とボードが安定しておける位置を探さなければなりません。かなり波がたっている所にドロップしてしまうと乗り損ねたり、ボードを蹴って怪我をすることも!
ギャップやうねりを回避し安全な所にドロップできるようにしましょう。
なので自分が狙っている波+打ち寄せてくるタイミングを同時に読まなければなりません
滑走距離を伸ばしたい場合の体幹の使い方
テイクオフの際に加速したスピードを水面を滑る為の力に変える際に重要になってくるのが
体幹の固定力です
いくら走るのが早くても加速力を板に伝えなければ滑走距離を延ばす事が出来ません
体幹を固定する力を利用する
なんで滑走距離を伸ばしたいのに体幹を固定する事が関係あるの?
と聞こえてきそうですが、例えば車が止まるときに急ブレーキをかけるとタイヤと地面の摩擦は減り制動距離(止まるまでの距離)が長くなります。
スキムに例えると水面と板の摩擦が減ってくれたほうがいいので、加速した慣性を体幹を固定することでボードを急激に止める事により推進力に変える事が出来ます。
具体的に言うと乗り込み時に息を吐くor息を止めることにより腹筋を活用できると思います
下肢は水面に対し柔軟に対応できるようにする
水面のギャップや凹凸に対し下肢は柔らかく対応できるように膝、股関節でショックを吸収できるようにしましょう。ギャップを越えたら重心を低くしていくといいです。
この時は腹筋、背筋は固定し四肢は柔軟に対応できると距離が伸びてきます
乗り込み時の目線の意識
乗り込み時に下を向きすぎてしまうとボードが水平にならず失速しやすくなります、ボードに乗り込んだらすぐに目標に目線を向ける様にすると顎が上がり体幹のバランスがとりやすくなります。
実践練習での5つのポイント
最後に復習しやすくまとめてみました!
- 自分側に水が流れている時を狙いなるべく遠くにドロップする
- ボードの中心に近いところに足を置き、やさしく乗り込む
- その際に体幹を固めボードを加速させましょう。
- 下肢は水面の凹凸に合わせ衝撃を吸収するように柔軟に構え、重心を落としましょう
- 必ず目線を目標に向けしっかり顎を上げましょう
ウォータードロップの感覚は陸トレではなかなか難しく地面で行う練習では限界があるので感覚をつかむまで実践あるのみです!
ウォータードロップを覚えたら乗れる波が増える!
以上、私がウォータードロップの際に意識している5つのポイントになります!
私のスキムスタイルはいける波に行くのではなく、行きたい波に行くことを信条としています!
あの波に届いたら・・・とか走力が無いからと言ってあきらめず、練習してみてはいかがでしょうか?
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